COLUMN

コラム「社長の給料まる見え日記」

2013/06/13

【vol.256】100年後に、投資できますか?

KAVALANウィスキーって知ってますか?
台湾のウィスキーブランドですが、この数年、世界中で評価が
うなぎのぼりなのです!

例えば・・

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WWAワールドウィスキーアワードベストシングルモルト賞(2010,2012)
★Whisky Bible 97点 極高評点(2012)
★IWSC国際醸造・蒸留酒コンペ 金賞(2011)
★SWSCロサンゼルス世界スピリッツコンペ 金賞(2012)etc.

『第一印象はスコットランドのスペイサイドに似た風味だ。
わずか2年あまりの熟成期間がウィスキーにこの特徴を与えると
いうことは、亜熱帯地方でも奥深い風味のウィスキーが出来る
ということだ!』(Whisky Bible著者ジム・マレイ氏)
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私も、先月台湾に行った際に工場見学をして、初めて知ったのですが
試飲させてもらうと、すご~く美味しい!

実はこのKAVALAN、2006年にウィスキー工場が出来て、2008年
から販売開始したばかりの、新進のブランドなのです。
(どうりで耳慣れないワケです)

でも、なぜ、いまさら台湾でウィスキーなんでしょう?

聞くと、金車という事業グループの本社が雪山山脈のふもと
にあり、良質の水が得られるということからウイスキーの製造を
構想したそうです。

一方、台湾は本場スコットランドより平均気温が20度も高く、
蒸留酒の製造・熟成は困難だと言われていたそうです。
それを相当な試行錯誤を重ねて、事業化にこぎつけたとのこと。

工場をゼロから作るとなると、莫大な資金がかかるでしょうし、
ウィスキーのように熟成期間が必要な商品は、売上がすぐに
上がる訳ではないですよね。

仮に順調に売れたとしても、投資の回収には何十年もかかる
でしょう。スゴい度胸です!!

工場がある敷地内には、そこかしこにメッセージが掲げられて
いました。
「The 1st Step Towards a Hundred Year Distillery」
(100年の蒸留所への第一歩)

KAVALANは、原料から製品までの全ての行程を国内で完結している
そうですが、そうしたこだわりからも、
「台湾から世界のトップブランドを造るんだ!」
というビジネスの枠を超えた高い志が強く伝わってきました。

まだ知られざるKAVALANですが、この10~20年で、世界屈指の
ブランドになるだろうと思いました。
要チェックです!

《まとめ》
国土は九州並みの台湾での、100年構想のチャレンジ。
歴史は過去の物語ではなく、いまも誰かが創っている。

※KAVALAN WHISKY
http://www.kavalanwhisky.com/en/index.html

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