「高校を卒業した時に、親から400万円もらって『
と言われたとする。そしたらやっぱり、
先日、大学生150名に、そんな問いかけをしました。
なぜかというと、大学をとりまく状況に、私が“違和感”を
覚えているからです。
⇔親の世代の大半は、「大学くらいは出ておいた方がいい」と
考えている。「やることが決まってないなら、とりあえず大学
行きなさい」と。
⇔学生の大半は親のススメもあり「高卒より大卒の方が就職
しやすいから」という理由で大学に行く。
⇔大学の存在目的は昔と変わらず「専門校等教育の場」。
教授の大半は自分の研究分野にのみ興味があり、「生徒がいい
就職できるように鍛えよう」という意識は薄い。
⇔社会の変化のスピードは年々増している。
昔は30年もったビジネスモデルが、今では5~10年でどんどん
刷新されていく時代。若い人材のスピード感や柔軟性に
期待が高まっている。
働き方も生き方も多様化している現代こそ、大学は様々な
可能性を追求できる場のはず。なのに
「就職のための通過点」的な使われ方が大勢を占めている。
4年間”卒業を待っている”ような学生が目立つし、そういう
彼らからは魅力も個性も感じない。
400万円という学費と、4年という時間を使って、
自分の価値や個性を花開かせていないとすれば、
通う意味があるのか?
といった私の考えを話しました。
学生の反応は・・・
──────────────────────────────
『僕はずっと大学は就職するために存在していると勘違いを
していました。ただ、形として授業を受けて何も身につかず
卒業を迎えていくところでした。』
『私は高卒時、特にやりたいことや目的などなく、今現在も、
特に何か目的意識があって学校に通っているわけではありません。
私は、とりあえず大学に行ったうちの一人です。なので、
坂東さんの質問には非常に悩みましたし、パソコンで文字を
打っている今でも答えを出すことはできません。』
『学歴や就職にこだわらずに自分の価値を鍛える。しかし、
私の考えは安定した仕事に就き、大企業も倒産する時代ですが
倒産しても再就職しやすい企業に就きたいです。』
『問いに対して私は、すぐにうなずく事ができませんでした。
大学に来たことが無駄な時間なのではなく、大学で勉強している
意味をはっきり明確に持たなければ無駄な時間だと思いました。
しかし私は大学を辞めるという選択はできません。』
『大学にいって4年間通うと良い職場に就けるという考えが
全く違う事がわかりました。
けれど今さら大学をやめるわけにはいかないので・・』
──────────────────────────────
そうですよね・・。現実的に辞めることは難しい。
私も“大学に行くな”と言いたいワケではないです。
ただ、せっかく大金と時間を投資するなら、それだけの
見返りを得ようよ!と言いたいのです。
(自分のことは棚に上げまくってますが・・・!汗)
大学の活用法、多様な人生の選択肢、自分の価値の磨き方
といったことを語る、大人との接点が必要だと感じています。
人口減少とともに、ますます貴重になる若者が元気に輝く
ために、私たちがもっと関わっていかねばと、
切に思うのです。
《まとめ》
未来を創る若者をどう育てるか。
大人の古い常識で縛らずに、どんどん関わろう。