COLUMN

コラム「社長の給料まる見え日記」

2013/07/04

【vol.259】未来名簿をつくってみよう。

「未来の社員名簿」って、作ってみたことがありますか?
今いる社員の年齢に、5年後なら+5、10年後なら+10を書き
加えるのです。

“事業”計画とはまた違った、意外とリアルな(笑)イメージが
湧いてくるのでオススメです。

知り合いの経営者が、2006年に“10年後の未来名簿”をつくった
ところ、なんと平均年齢が50歳!という未来図になったそうです。

当時専務だったその方は、「このままではまずい!」と、
翌2007年から私たちと共に新卒採用をスタートしました。

それから7年間、毎年新卒採用を続け、現在では、約80名の
社員のうち、20代が20人を占めるまでになりました。
未来図を書き換えた例ですね!

と、書くと簡単そうに思えますが、実は当時その会社は、新卒採用を決めた時点では、
不況業種の建設事業や産廃処理業などがメインだったので、
大卒を入れる余地がありませんでした。

しかし、未来名簿を書き換えるためには若い人材が不可欠。
そこで、新卒の採用と同時進行で、新規事業を立ち上げたのです。

まず、人を採用する。そのために事業を創る。
順番が逆だと言われるでしょうが、130年の歴史をもつ
会社が永続していくための決断でした。

実際、入社した新卒社員は、任された新規事業をなんと半年間で
黒字化するなど期待以上の活躍。

全体の業績も好調で、前期は最高益を出したそうです!

事業が中心ではなく、人を中心に事業を構想していく。
これからますます人材確保が厳しくなる日本において、
この視点は有用ではないでしょうか?!

《まとめ》
未来は誰にでも創り変えられる。
未来名簿が、チャレンジする闘志を与えてくれる。

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