COLUMN

コラム「社長の給料まる見え日記」

2013/08/08

【vol.264】学校の先生を”育てる”?!

先日、福岡市の小~高校の、新任の先生と交流する機会がありました。

福岡市教育委員会が行っている初任者研修のなかで、
経営者との意見交流を行おうという案が出て、私が所属している
経営者の会(博多21の会)がコラボすることになったのです。

福岡市で今年4月に新たに先生になった約300名の人と、
数十名の経営者が意見交換をするという、壮大な!(笑)
企画です。

当日は、10名前後の先生達の中に経営者が1人入って、
グループディスカッションを行いました。

新任といっても私のグループでは、大学を卒業したての人は二割だけ。
社会人経験者や、正雇用でなく講師として教師をしていた
という人が大半だったのが印象的でした。

この研修を発案した、福岡市教育委員会の大西理事が、
今回のコラボについて次のように目的を語っておられました。

『学校という狭い世界で20~30年過ごす先生が、
子どもに与える影響は計り知れない。
できるだけ早いうちに、社会で人生を自ら切り拓いている人と接して、
刺激を受けることの大事さを分かって欲しい。』

教育委員会として、民間人との接点を創るチャレンジは初めてで、
画期的なことだそうです。

正直言って、教育委員会はお堅い組織だろうという先入観がありましたが、
上記のような熱い意見に触れ、驚いたし嬉しかったです。

僕が話した先生達は、まじめで、真摯に教育のあり方を模索
している印象で、好感が持てました。

一方で、私の起業に至った経緯や、企業内の社員教育について、
また、どんな人材を企業は求めているか、といった話は、
先生にとって興味深かったようです。
お互い、刺激的な意見交換が出来ましたし、予想以上に楽しいひとときでした。

こうした機会が増えて先生のレベルアップが実現できたら、
「福岡の学校で子どもを学ばせたい」という保護者や、
「福岡で先生になりたい」という学生が増えるんじゃないかなあ♪
などと妄想が膨らみました。

ちなみに・・・
教育委員会としての方針は、「教師としての使命感、幅広い知見
の習得をさせたい」とあります。
ならばもっと徹底して新任教育をしてもいいのではないかと。

例えば、最初の3年間は教壇に立たず、
「企業でのインターン」「農業実習」「外国留学」
などをドシドシ体験してもらうとか・・。

たくましく幅広い知見を持った教師が育ちそうです!が、
すぐには難しいかと思うので・・・
実行しやすいこととしては、短期企業研修や、今回のような
社会人との交流を、定期的に行って欲しいです。

教師のレベルが、教育効果に決定的な影響を与えます。
先生の教育に多いに投資しても、多様な個性を持った優秀な
人材がどんどん社会に出てくれば、十二分に元が取れるのです。

《まとめ》

教師が育てば、子どもも育つ。
子どもが育つと、社会で羽ばたく!

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