COLUMN

コラム「社長の給料まる見え日記」

2013/08/22

【vol.265】運命の方程式。

東京に住んでいた頃のことです。
当時、友人が働いていた青山のダイニングバーで、占星術師
の先生が月に何回かスペースを借りて占いをしていました。

その先生は業界では有名な人でしたが、面白いことに、有名企業の
役員など、“重量級”のビジネスマンが毎回列を成すというのです。

日々、正解が見えない重い決断を迫られ、かといって相談も
しづらい立場にあるリーダー。

そうした人達は、自分が信じられる指針や根拠を何かに
求めたがるのだなあ、と驚いたことを覚えています。

ところで先日、「陰陽五行論」についての講義を聞いてきました。

2000年以上もの間、武将から政治家、大手企業のトップに
至るまで、戦略立案の指針として、また最強の教養として
受け継がれてきた「陰陽五行論」。

初めて聞いた話でしたが、体系だった学問だという印象を
受けましたし、とても興味深い内容でした。

特に印象に残ったのが、運命に関する“方程式”です。

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(宿命+環境)×生き方=運命
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【宿命】とは———
変えられないもの。生年月日と氏名で決まる。
才能、器、人生の設計図

【環境】とは———
自分の外部にあって、変えられないもの。

【生き方】とは———
変化し続けていくもの。人生の体験や現実そのもの。

自分自身に合った、“固有の生き方”をすることによって、
“運命”を上げていこう。という考え方。

各々の言葉の定義づけと説明に、私は深くうなずけるものを
感じました。

また、会社経営に関して、下記のような面白いたとえ話を
聞きました。

『宿命は、人間にだけでなく、会社にもある。
自分が創った会社の宿命と、自分の宿命とが、相性がいい
とは限りません。

会社と経営者は、車と、運転手の関係に似ています。
車のシートが身体に合わなければ、疲れやすかったり、
上手に運転しづらかったり、事故を起こしやすかったり
するのです。』

『個人の人生にも、会社にも、国にも「四季」があります。
農業と同じで、どんなにいい苗や畑でも、
季節を間違えたら育たないし、実りません。』

私は今年、畑でゴーヤと枝豆を育てたのですが、
種まきの時期が一ヶ月程遅れてしまったために、
暑さに負けて上手に育ちませんでした(涙)

ですから上記の話は「なるほど!」と合点がいったのです。

このような考え方を受け容れるかどうかは人それぞれだと思います
しかしどこかに、こうした理論を帝王学として上手に活用している
リーダーがいるとしたら・・。
私自身、もう少し掘り下げて勉強してみたいなあと思いました。

《まとめ》
歴史上のリーダーは、自らの直感の根拠を
帝王学にも求めた。貴方は何を拠り所にする?

 

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