COLUMN

コラム「社長の給料まる見え日記」

2013/10/03

【vol.271】 あまちゃんの挑戦。

先月終了したNHKの連続ドラマ「あまちゃん」。
私は「半沢直樹」以上にハマって見ており、今は喪失感いっぱい
です…(苦笑)

ふりかえってみると、「あまちゃん」は、すごく大胆な挑戦
をしたドラマだったのだなあと思っています。

4月~9月までの半年間放映されていたのですが、
最後の一ヶ月間は、東日本大震災と、その後のことが
被災地である岩手県を舞台に描かれていました。

NHKの朝ドラは、日本を代表するドラマ枠です。
制作者は、子供からじいちゃんばあちゃんまで、あらゆる人が
見ることを想定して創っていることと思います。

そういう責務を負った番組で、一ヶ月もの間、震災をテーマに
するというチャレンジは、どれ程の重圧だったことでしょう?!

私の場合は、先月一ヶ月間、「あまちゃん」を通して、自然と
震災に向き合い、自分なりに想いを馳せることができた気がしました。

なぜ、そうできたのか?
最終回の9月28日、岩手県の達増知事のこんな談話が発表されて
いました。
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達増拓也知事は27日の記者会見で「東日本大震災に向き合い、
丁寧に描いてくれた」と感謝を表明、28日の最終回を
「運命の日を迎える気持ちがしている」と終了を惜しんだ。

知事は震災を表現したドラマがほとんどない中、「それに挑戦し、
被災者、オール岩手の共感を得て、3・11の原点に戻って日本と
してやらなければならないことを考えさせてくれた」と述べた。
(msn産経ニュースより)
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「あまちゃん」での被災地の日常は、同情も憐れみもありません。
押し付けがましくもないし、キレイごともない。
ただ、登場人物一人ひとりが、表情豊かに、愛情たっぷりに
(そしてコメディなので面白おかしく)描かれ、躍動している。

その絶妙なバランスが、多くの人に受け入れられた要因ではないか
なあと思いました。

見逃した人にも、おすすめしたいです。

《まとめ》
愛情深いということは、相手に対して上下左右の別なく、
ちゃんと、向き合うこと。