COLUMN

コラム「社長の給料まる見え日記」

2013/12/05

【vol.280】気になる本「ぼくだったら、そこは、うなずかない。」

著者の石原明さんとは、10年くらいのおつきあいになります。

僕が勤めていた会社で研修をして頂いたのがきっかけなのですが、
当時は体型がぽっちゃり系で、動きも話し方も「ワクワク♪」
とか「ですよねー♪」とかカワイイ感じ。

動物で喩えると、ペンギン(失礼!)のようで、“かわいい
おじさん”という印象でした。

前職では当時、経営者向けにイメージコンサルティングも
行っていて、スーツブランドを作っていたりしました。
石原さんにもオススメしたところ、ノって下さり、服装や髪型の
イメチェンをしてもらいました。

するととっても印象が変わって「クライアントからも好評
ですよ~♪」と喜んでもらったのですが、面白かったのが、
見た目だけでなく“キャラクター”も変わったことです。

立ち居振る舞いが、ぐっと男らしくなり、
話し方もそれまでルンルン♪系から“もの静かなダンディー”
風に!(笑)

見た目の変化が本人に与える影響って、すごく大きいんだなあ
と実感しましたし、同時に、とても柔軟な人なのだなあと
思った記憶があります。

さて、超売れっ子の経営コンサルタントとして、これまで
何冊もベストセラーを出版している石原明さんですが、今回の
「ぼくだったら、そこはうなずかない」は、ビジネス書では
ありません。

経営者が、行列をつくってコンサル依頼を順番待ちする様な
極めて優秀なビジネスパーソンに、『ぶっちゃけインタビュー
してみました』的な内容。

石原明さんの特異性は、ビジネスの常識をくつがえすような
型破りな発想です!

「賞品やサービスの説明は、できるだけ丁寧に、詳しく。」
→あ~、ほらほら、お客さんがみんな帰っちゃうよ~。
「会社がブラックです(汗)」
→首まで、どっぷりつかりましょう。
「いくら仕事ができても、人望がない人は寂しいよね。」
→あのー、仕事ができる人はだいたい性格もいいんですけど。

といった風に、多くの人が、ついうなずいてしまう様な
事柄について、石原さん流の解釈が軽快に展開。

決して石原さんの考えが「正解」という訳ではなく、
読み進むうちに
『なんでもかんでも従順に、鵜呑みにしてていいの?』
というメッセージがじわっと響いてくるのです。

イエスマン過ぎる部下や、打てども響かない後輩に(笑)
オススメしたい一冊です!

『ぼくだったら、そこは、うなずかない。』
石原明著(ぼくら社)

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