COLUMN

コラム「社長の給料まる見え日記」

2013/12/19

【vol.282】褒めても、育たない。

社員を、褒めて育てるべきか?厳しく育てるべきか?

教育に関して、常に話題になるテーマですよね。

先日、3つの幼稚園を経営している白水学園理事長、
白水剛さんに、そのテーマについて話を聞く機会がありました。

白水学園は、1000名を超える園児を育て、
全国的にもトップレベルの実績を挙げられています。

およそ90名の先生の大半は、新卒で入社した20代の女性。
若き先生達を、短期間でどう戦力化しているのか?
興味シンシンでお聞きすると、

「子供も大人も同じで『良く褒め、毅然と叱る』が基本です」
という答えが。

「褒めてばかりいると、自尊心は育ちますが、挫折や失敗に
弱くなります。

逆に叱ってばかりいると、打たれ強くなる一方で、
愛情が不足し、他人に対して攻撃的な人格になって
しまうんです。」

バランスが大事だという白水さん。なるほど。
最近は、若いのに失敗をおそれてチャレンジしたがらない、
という声を良く聞きますが、それは、叱られずに褒められて
ばかりで育ったことの表れかもしれません。

白水学園では、叱られ慣れていない新入社員に合わせて、
【2対1の法則】(2つ褒めて、1つ叱る)
【3回の法則】(ミスの一度目は誤りを認識させるに留め、
二度目は『2回目だよね』と釘をさし、三たび繰り返した
時にはビシッと指導する)
という指導法を取り入れているそうです。

また、“自尊心を育む”という点では、”日本(日本人)の
ことが好きかどうか”で、大きな差が出るととのこと。

「自分のルーツに敬意を抱けることは、根拠のない自信に
繋がるんですよね。だから、日本を学ぶということも、
積極的に行っています。」

なるほど!
これは会社にもそのままあてはまりますよね。

自分が所属している会社のことが好きかどうか。
経営トップを尊敬しているか否か。

それによって、日々の動機づけも、また指導された時の
納得感もが、大きく変わるでしょう。

自尊心を持ち、挫折や失敗にめげない人材をどう育てるか?
育成手法に唯一の答えはありません。

白水学園のケースを参考に、自社らしい育成スタイルを確立
していきましょう!

《まとめ》
根拠のない自信と、会社に対する共感。
それが、チャレンジへの原動力となる。

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