COLUMN

コラム「社長の給料まる見え日記」

2014/01/16

【vol.285】丸くなるな、星になれ。

元旦の朝日新聞に、面白い記事が掲載されていました。
とある3人の男女が「もう一つの生き方」というテーマで、
取り上げられていていたのです。

一人目は33歳の女性。
東大卒でジュンク堂書店に入社。
沖縄に転勤になったことをきっかけに、東京には
戻りたくないと退職。2年前から那覇で、たった三畳の
“日本一小さい”古本屋を営んでいる。

二人目は、28歳男性。
アジアの語学学校に留学中、同級生たちが
「次はイギリスに転職したい」「僕は香港かシンガポール」
「アメリカがいい」と話すのを聞いて
“自分とは、頭の中で広げている地図が違う”
とショックを受ける。
その後2年間で、世界50カ国のビジネスパーソン1000人
と会い、現在は留学クチコミサイトを立ち上げている。

三人目は、三井物産で働いていた25歳の時、
落語に出会い衝撃を受け、会社を退職し、弟子入りした
という37歳の落語家、です。

取り上げられたこの3人。
社会的に成功しているという訳ではありません(失礼!)

古本屋の女性は収入が3割減ったそうだし、37歳落語家は、
今も“二つ目”だそうなので、失礼ながら生活はラクじゃない
でしょう。

これからもどうなるかはわからないし、見方によっては
突っ込みどころ満載な人たち(笑)です。

でも…
わたしはとっても惹き付けられました!
それは、3人とも共通して、好きなことを貫いて、
自分の生き方を選択しているからです。

周囲に迎合せず、やりたいことをやっている人は、
10年前なら“異端”とか“変人”扱いでした。
けれど今は、なんだか眩しく映る。
少なくともそう思う人が増えています。

昔はシンプルだった“幸せ”の定義が、変わり目を迎えて
いるのですね、きっと。
自分なりの答えが見つからずに迷っている人が多いから、
相対的に輝きを増して見えるのではないでしょうか。

だからといって、人と違う事をするのがエラいわけ
でも、独立するのがスゴいことでもないです。

どこで何をしようと、大事なのは、『自分が主体的に
選択しているかどうか』。
自分の気持ちが満足しているかどうかが、“発光源”に
なるのです。

自分らしく輝いている人が目立ちやすい時代だし、
また、個人でも発見されやすいインフラも充実して
いると思います。

サッポロのCMに「丸くなるな、星になれ。」
というキャッチフレーズがあります。

見るたびにドキッとさせられますが、これは
『尖れよ』ということじゃなくて、『自分らしく
輝けよ』ということなんだと、私は解釈しています。

私自身も、そうありたい!と強く思います。

《まとめ》
自分らしさという輝きが、人や情報と共に、
チャンスを引き寄せる求心力となる。

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