COLUMN

コラム「社長の給料まる見え日記」

2014/01/30

【vol.287】気になる絵本「ぼくの人生はだれのもの?」

私が通っていた高校は、ふつうの県立高校でしたが、
一応進学校で、大学に進学しない生徒は一学年300人
位のうち数人でした。

だから当時私は、高校を卒業したら大学に行くのが
常識で、他の選択肢はないって思い込んでいました。
(世間知らず笑)

大学への進学率が50%以下だと知ったのは、
だいぶ後のことです。
「大学に行く人の方が少数派なんだ!」と知った時
は衝撃でした。

このように、周りの環境によって、自分の“常識”が
定まり、選択肢がいつのまにか絞られて行く。
生きていると、そうしたことの連続だなあと思います。

本田直之さんの新刊「ぼくの人生はだれのもの?」は、
そんな「いつのまにか選ばされている人生」で、ほんと
にいいの?という問いを投げかける内容です。

東京とハワイに拠点を構えて、一年の半分をハワイで
生活する“デュアルライフ”を送っている本田さん。

私の常識では、どうやってそんな生活が実現できている
のか想像もつかない・・・(笑)
ですが、自分が理想とするライフスタイルを十数年かけて
準備し、実現した本田さんならではの持論が、軽やかに、
そして、とっても刺激的に展開しています。

中高生の時にこういう本と出会ったら、すごく影響を
受けちゃいそう!!そんな内容です。

またこの本は「世界初の“ビジネス絵本”」という点が
とってもユニーク!

単行本よりサイズが大きくて、全ページにイラストが
描かれています。

ただ、本田さんの書く“ストーリー”と、背景で展開
されるイラストの“ストーリー”は、別物です。
テーマとしてはつながっているのですが、
ページごとの文章と絵とは一致していません。

イメージとしては、本に合ったBGMが流れている
ような感じ?!
今までにない不思議な感覚で、はじめは脳みそが
ついていかない感じです。

けれど慣れてくると、じわじわっと、ぐっとくるのです。
BGM代わりの絵も、本田さんテイストに合った、いい
ストーリーを奏でてて、イイんです!

「活字離れが進む若い人に、どうしたら伝えられるか?
と考えて“発明”しました。」とは、ぼくら社編集長
の安田さんのコトバ。

面白かったのが、うちの子供たちがこの本を一目見て
「絵本だ!」と言って、読み出したこと。

ビジネス書なのに(笑)

活字離れが激しい時代に、読ませたい本を、自らの
意思で手に取らせてしまう。

ぼくら社の“発明”、イイ線いってるかも?!
と思った瞬間でした!

『ぼくの人生はだれのもの?』本田直之 著(ぼくら社)

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