COLUMN

コラム「社長の給料まる見え日記」

2014/05/22

【vol.303】情熱大陸の切ないカン違い

日曜日の夜と言えば「情熱大陸」。好きな番組です。
最近はご無沙汰だったのですが、先日 “800回記念特別番組”
が放映されていたので、見てみました。

テーマは『ぼくらは、1988年生まれ』です。
加藤ミリヤ、大島優子、前田健太、黒木メイサ、松坂桃李など
各分野で活躍している1988年生まれの8名にインタビューを
するという構成です。

これが・・・
ビックリするほど面白くなかったのです。

人選は良かったと思うし、いいコメントも数多く出ていました。

けれど・・・
そもそもの “切り取り方” が微妙なのです。

コンセプトが、“ゆとり世代と言われるなかで、1988年生まれ
には活躍している人が多い。なぜだろうか?”
となっているのですが、この時点で「ゆとり世代=いけてない」
という “レッテル” が貼られています。
それがあからさまに伝わってくるので、違和感を感じるのです。

インタビューに登場する人たちも
「同じ年でくくられても・・・?!」
「ゆとり世代という意識はないんですけど・・」
などと、違和感を口にしています。

番組の制作者が、新聞のコラムで
『同世代で活躍している人を見て、まだ夢が見つかっていない
若者に “俺もやれるんだ” と元気になって欲しかった』
と書いていました。

その、上から目線の説教臭さがなんとも・・・。

二週に渡って放映された “大作” でしたが、目新しさも
感じられず、いちファンとしては残念でした。

人は、決めつけられるとやる気をそがれるものです。
また、理解しようとするフリをして接しても、こちらに “内なる
色メガネ” がかかっていれば、相手には見透かされてしまうし、
ホンネを言ってくれなくなるでしょう。

ひょっとすると、自分の態度が、相手の意欲を損なっている
かもしれない。

情熱大陸の製作スタッフが、私と同世代だったのがショックで、
余計に危機感が募りました・・・。

《まとめ》
自分のフィルターの “鮮度” を常に疑おう。
思い込みや決めつけは、相手を見誤るし、信頼を損う。

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