COLUMN

コラム「社長の給料まる見え日記」

2014/05/29

【vol.304】81歳の猛ダッシュ。

セブンイレブンのコーヒー「セブンカフェ」、飲んだ事が
ある方も多いと思います。

私もすっかりファンで、あれが出来てから缶コーヒーを
買わなくなってしまいました。

2013年に登場して以来、約一年でなんと4,5億杯も売れた
そうです。もし自分が缶コーヒーの会社で働いていたらと
思うと・・・恐るべきヒット商品ですね!

先日、TVでセブンイレブンの特集が放映されていたのですが、
コーヒーの他に「金の食パン」というオリジナル商品が紹介
されていました。

この食パン、2枚入りで128円もするのに、猛烈に売れて
いるそうです。

開発時のエピソードが面白かったのですが、鈴木敏文会長
からのオーダーが、

「まだ世の中には無いような美味しい食パンをつくろう」

というひと言。

コンビニが目指すゴール設定ではありませんよね・・!

そうして一年間の開発の末に出来た「金の食パン」、
2013年に発売開始したところ、たちまち大ヒット商品に!

ところが鈴木会長からは、
「もっと美味しくできるはずだ。リニューアルしなさい」
という指示が、発売開始直後に・・・(汗)

「美味しいもの程飽きられる。好調なうちに次の手を打て」
というメッセージだったそうですが・・・
鈴木会長、81歳。そのスピード感とバイタリティは
いったいどこから湧いてくるのか・・・?

「金の食パン」私も食べてみましたが・・・ヤバいです。
たいていのベーカリー専門店の食パンより、美味しいと
感じました。

鈴木敏文会長は、他のコンビニに入った事もなければ、
商品を食べた事もないそうです。

おそらく鈴木会長にとって、セブンイレブンとは、
“コンビニエンスストア” ではなく、“独自の業態” なので
しょう。

自社を “何屋” と定義するかによって、目指すゴールも
創り出す価値も変わってきますね。

それにしても・・・

幾ら美味しいからといって毎日セブンイレブンの
パンとコーヒーでいいかというと、なんだか味気ない・・・。

大量生産のコンビニにだって出来るんだから、
付加価値創りでは負けたくないですね!

《まとめ》
“何屋か” という定義も目標設定も、リーダー次第。
81歳の独走を許すな。

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