COLUMN

コラム「社長の給料まる見え日記」

2014/06/26

【vol.308】ブラック企業の定義。

「ブラック・プレジデント」というドラマが先週まで
放映されていました。久しぶりの大ヒットでした!

アパレル企業の社長が主人公のコメディなのですが、
絵に描いたような “昭和な価値観” (笑)で、ブラック
発言を連発します。

たとえば・・・

『ボーナスあげてほしいなら自分たちの血と汗で勝ちとれ』
『君の辞書から、息抜きという言葉は抹消しなさい!』
『サービス残業とは会社に金を預けることだ!』
『ゆとりの連中には苦労させられる、あいつらはすぐに根をあげる』
etc.

これを、“何が悪いんだ?” とばかりに、気持ちイイほど
堂々と言うので、笑えてしまいます。

そして、主人公が大学に社会人入学して、サークルに入り
学生と交流をするのですが、学生ともギャップがあり過ぎて
「このブラック社長!」と罵られます。

けれど、そうしたやりとりが続くうちに、学生達も、見ている
視聴者も「ところで…ブラックって…何なんだろう?」という
気持ちになってくるのです。

私も「何なんだろうなあ?」と考えながら見ていたのですが、
最終回、主人公の社長が学生へ語ったメッセージに、ヒントを
見つけました。

――――――――――――――――――――――
『世の中には自分の人生を生きていない人が大勢いる。
人の成功に乗っかる事ばかり考えていたり、
人の失敗を叩く事でしか満足感を得られないような奴とか。
そんな人生しか送れないようなヤツは哀れだ。

みんなはそんな人間にならないでほしい。
本気で自分の人生を生きる。そういう人間になってくれ。』
――――――――――――――――――――――

ブラック企業の定義は、曖昧です。
(法的に違反している企業はのぞいて)

それは、人の主観が判断基準になっているからです。

その企業をブラックだと “思う” かどうか。
それは「主体的か、傍観者かという自分自身のスタンス」
によって判断しているのだなあと、私は思いました。

「働き方」や「組織づくり」について、とっても楽しく、
たくさんの気づきをくれるこのドラマ。
DVDやwebアーカイブで、ぜひ見て欲しいです!

《まとめ》
自分は傍観者なのか、主役なのか。
それによって物事の捉え方が変わり、人生が変わる。

dl