COLUMN

コラム「社長の給料まる見え日記」

2014/07/03

【vol.309】大学の講義で学生にニートを奨めてきました。

先日、福岡大学で授業をさせて頂きました。
経済学部の「人間関係論」という授業です。

お題は「ニートのすすめ。」

明らかにドン引きしている学生達
を無視しながら(笑)講義を進めました。

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今回のテーマは
『自分たちが「あたりまえ」だと
思っていることから自由になってみよう』です。

たとえば・・

☆その1☆
『大学を卒業したらすぐ就職するのがあたりまえ』

イギリスでは“ギャップイヤー”という制度があり、
大学卒業後、あるいは高校卒業後、1年程度“猶予期間”を
持つことが推奨されている。
猶予期間とはつまり、ニートのこと。

また北欧諸国の場合、大学卒業時の平均年齢は27~28歳。
大学卒業までに何年間か、海外放浪したり、インターンを
したりするのがあたりまえになっている。

《質問1》
Q.もし、イギリスやフィンランドに生まれていたら、
どうしてたと思う?

☆その2☆
『学費は親が払うのがあたりまえ』

アメリカでは、大学生の70~80%が、学費と生活費
を自腹で払っている。

《質問2》
Q.もしアメリカに生まれていたら、自腹でも大学に
行ってた?

☆その3☆
『ニートは、ダメな人。働きたくない人。』


東大や早大を卒業してニートを選んだ人を、私は何人も
知っています。

有名企業から内定をもらっていたのに、あえてニートを
している人がいる。就職はしていないが、ちゃんと仕事
をして自活している。
また、会社を設立したニートもいる。

《質問3》
Q.それでもやっぱり、ニートはダメ?

☆言いたかったことは・・・☆

★自分があたりまえだと思っていることは、
“親や先生の世代にとっての常識”でしかない。

★しかし、今は“あたりまえ”が激変している。
これからの時代、“正しい答え”は、
先生も大人も分からないから教えてもらえない。

だから、自分が仲間と協力し合って、答えを模索していく。
成長し合って行く。
そういう“関係づくり”こそが重要!

★やりたいことが決まっているならその道を進めば
いいし、就職すればいい。
ただ、もしイヤイヤ就活するなら、企業にとっても
君たちにとってもお互いに時間の無駄。

君たちが数年社会に出るのが遅れたって、誰も困らない。
就職すれば問題が解決する訳じゃない。
“人間関係づくり力”を、いかに磨いていくか?という
視点で、これからの選択肢を模索していって欲しい。

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「ニートになったらいいよー」などという講義を、
大学側もよく許してくれたなあと思いますが(笑)

最近、世間の常識に縛られて窮屈になっている
学生が増えていると感じます。

しかし、若者にエネルギーがない訳ではない。
接していると、秘めたパワーをとても感じます!

だから、私たち大人がドン引きする位、溌剌と輝いて
欲しいなあと思うのです。

《まとめ》
社会は豊かになり、若者は進化の最先端にいる。
無限の可能性を活かすも殺すも、大人次第。

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