COLUMN

コラム「社長の給料まる見え日記」

2014/07/17

【vol.311】カンボジア 視察旅行紀

7月上旬にカンボジアに行ってきました。
知り合いの経営者が現地で事業を始めており、
勉強と、ビジネスチャンスの発掘がしたいと思ったのです。

★カンボジアってこんなところ★
人口は1480万人(2012年)、国土は日本の半分程度。
GDPは日本の50年前と同程度。
戦後の日本をイメージしてもらうと、近いと思います。

★ビジネスの可能性★
アジアでのビジネス展開といえば、中国、ヴェトナム、
タイ、インドネシア、シンガポールなどが挙がります。

それらの国とカンボジアの違いをひと言でいうと、
「未熟さ」だと感じました。

その「未熟さ」には、歴史的背景が大きく影響しています。

1975~1979年のポルポト政権下で、宗教や文化、教育
が徹底的に弾圧され、多くの人が殺されました。

ポルポト政権が終わった1979年時点の人口は約500万人。
そのうち、15歳以下が85%以下という異常な比率です。

つまり極端に言うと、カンボジアは“35年前に、
子どもばかりで新しくスタートした国”というイメージ
なのです。

教える大人が少なかったので、教育レベルは高くありません。
宗教観も強くありませんし、躾やモラルの概念も薄いです。
(でも人柄は良いです!純粋で、ハニカミ笑顔が印象的)

法律も未整備です。運転手の7割は無免許だそうですし、
飲酒運転もOK。

現在の平均年齢もなんと22.6歳(2011年)!
※ちなみに日本人の平均年齢は44.9歳!(2011年)

未熟で、若さに溢れている国。それがカンボジアなのです。

ビジネス上でのメリットは、英語と米ドルが使えること。
また、他のアジア諸国に比べて国の規制が厳しくない。
法律も未整備で参入がし易いです。

ビジネスチャンスは至るところに見つけられます!
たとえば人材業はありません。関連する法律もない。
不動産業も未整備です。

意外にもプノンペン市内ではスマホ率が高く、Facebook
とLINEをみんな楽しんでいます。一方で検索サイトはなく、
インターネットもしません。クレジットの仕組みがなく、
通販もないのです。

現地でお会いした日本人経営者は、PCスクールを立ち上げ
たり、日本語学校を運営したりされていました。

7月にAEON MALLができ、今後日本企業の進出が増えて
くるにあたり、日本語ができる人材、IT技術を持った人材
の需要は増えるだろうと思います。

私だったら、化粧品ビジネスがしてみたい!
カンボジアでは化粧をする人がまだまだ少ないそうです。
日焼け止めという概念もないために、こんがり肌の女性が
多いですが、経済発展とともに、美白や美容への需要は
増すだろうと思いました。

《まとめ》
異文化の体験は、感性と脳を磨く最高のトレーニング。
それは短時間でも国内でも、心がけ次第で実行可能。

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