COLUMN

コラム「社長の給料まる見え日記」

2014/07/31

【vol.313】インターンシップはもう古い?

先日、学生からこんな話を聞きました。

「インターンシップ、やらないといけないとは分かって
るんですけど、気が重いんですよね・・・。
でも、経営者とはお会いしてみたいし、話をお聞きしたい
とはすごく思います。そのためならめっちゃ頑張れます!」

ご存知の方も多いと思いますが、
インターンシップとは、就業体験のことです。
企業で数日~数週間、仕事の経験をさせてもらい、
就職への準備をしようというもの。
来年から就活の時期が大きく変わることもあり、
今、すごく流行っています。

私は彼らの話を聞いて、経営者と会うことと
インターンシップとで、どういう違いがあるのか
意味が分かりませんでした。

すると
「インターンシップは、“アウェイ”な感じなんです。」
という答えが。

スーツを着て会社に行き、社員に混じって仕事をさせて
もらうとなると、『ミスして迷惑をかけてしまうんじゃないか、
失敗が許されないんじゃないか』とプレッシャーが大きい、
というのです。

一方で、経営者の話を聞きに行く、ということならば、
『学生の立場で接することができる気がするから、
言葉遣いや態度が多少間違っていても、許されそうな
気がする』のだと。

そんなに気を使わなくても、体験なんだし気楽に
飛び込めばいいじゃないかー!

と、思ったものの・・・
しかし、私の想像以上に、今の学生が社会に対して感じて
いる“壁”は、厚く高いのかもしれない、と思いました。

たとえば最近の就活生の服装は、見事に“黒一色”です。
また面接で質問をする学生も年々減っています。

私はそんな就活生を見ていて、彼らの意欲が低くなって
いるのかと思っていました。しかし聞いてみると
「質問で失敗するのが怖い。」と言うのです。

“周囲に合わせておきたい” “失敗はしたくない”
という傾向が、年々強くなっていると感じます。

この傾向は、軽くないテーマです。ただ、彼らの
“やる気の有無”とは別の話だなと思います。

たとえばブレスカンパニーでは、学生の意向を取り入れて
【経営者と学生がざっくばらんに交流するインターンシップ】
というプロジェクトを先日からスタートさせました。

学生が自ら経営者に会いに行き、趣旨を説明し、交流企画を
実行していくのですが・・・彼らは驚くほど積極的です。

時にはビシッと叱られたりしながらも、めげずに立ち向かい、
日に日に成長していく様は、ちょっと見ものです!

若者たちの“やる気スイッチ”は、自分とは違う場所にある
らしい。大人の固定概念で接していては、本来の姿は見え
ないかもしれない。そう感じています。

皆さんの会社でも、採用活動やインターンシップをされると
思いますが、ぜひ、若者の“素”を引き出す一工夫を取り入れて
みてください。

《まとめ》
相手に合わせるという高度な能力を持った若者たち。
彼らのホンネや意欲を引き出せるかは、こちらの接し方次第。

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