「背後から、早足の男性に抜かされるじゃないですか。
その時に“振り向かれる回数”が、全然違うんですよ(笑)」
そんなぶっちゃけ話をしてくれたのは、後輩の女性Aさんです。
東京で久しぶりに会ったAさん、もともとモデル並みにスレンダー
で長身でしたが、
「半年前は、人生で初めて!
その時は、仕事の打合せをしていても、相手の反応がいつもと
違うんですよ。
気のせいか、突っ込みが厳しいというか、冗談のネタもブラック
だったり・・(笑)
プライベートで何人かで会っていても、
今まではそんな経験なかったので、ちょっと意外で。
人って分かりやすく態度が変わるんだなあと思いました(笑)」
私は彼女の話を聞いて、ドキッ!としました!
「第一印象は重要」とはよく言われますし、私も同感ですが、
★相手によって、自分の態度が変わっているかも・・・
★そして、その態度の変化は、バレているかも・・・
と、思ったのです!
今回のおすすめ「モンスター」は百田尚樹さんの作品です。
美容整形を通じて、1人の女性の人生が変化していく様が
描かれています。
とにかく、ストーリーがすごく面白い!
だけでなく、美容整形の世界の緻密でリアルな表現
(まるで著者自身が体感したかのような)と、人間の心理描写
について、私はとても勉強になりました。
特に印象に残っているのは、
“知的”だとか“感受性が豊かそう”などの印象は、視線や表情、
顔の角度などの組合わせで成り立っているということ。
(つまり、工夫次第で相手に与える印象をコントロールできる)
そして、
いかに男性の態度や心理が、女性に見透かされているか、という
切ない現実(笑)です。
美容整形の是非はここでは問いませんが、男性にも女性にも、
気づきが多い作品だと思います!
『モンスター』百田尚樹 著(幻冬舎)