自分の仕事が、誰かの人生に大きな影響をもたらす。
そんな経験をしたことがありますか？

香水のメーカーで専務取締役をされている山田さん。
たまたま読んだ雑誌に、小学校時代の同級生、
Kさんが載っているのを発見。

そこで、ある休日に思い立って、Kさんが
経営する和菓子屋に遊びに行きました。

二人は実に、45年ぶりの再会。
Kさんはサーフィンが好きで、世界的に有名なサーファーと
コラボした饅頭を作って販売し、人気を博していました。
（雑誌に載っていたのもそれが理由です）

山田さんはKさんの活躍っぷりに刺激を受けつつ、
持参した自社のオリジナル香水（ラッセンとコラボ開発した、
サーファー仕様の商品）を紹介し、プレゼントしました。

その日は立ち話で別れたのですが、数週間後、
山田さんの自宅にどっさりと饅頭が郵送されてきたのです。
驚いた山田さん、同封されていたKさんからの
手紙を読んでみると、知られざる事実が。

実はKさんは2年前に大病を患い、それ以来
体力が落ちたのと、自信も失ってしまい、
大好きだったサーフィンを辞めていたのだそうです。

山田さんからプレゼントされた香水も、
つけるのを躊躇していたというKさん。
でも、折角だからと、お店の営業終了後につけてみました。

すると、香りとともに昔の思い出が蘇ってくる
ではありませんか。
以来、毎晩欠かさずつけるようになったとのこと。

そうこうしているうちに、次第にサーフィン
への想いが膨らんできたKさん。

数週間後に、仲間と共に、2年ぶりにサーフィン
にトライ！

『山田さんがくれた香水のおかげで、サーフィン
を再開することができました。』と、心からの
感謝の言葉が綴られていたそうです。

「自分たちのつくった香水。
それが誰かの人生を変えるほどのチカラを
持っていたなんて、20年以上経営している
僕自身も、気づいていなかったかもしれない。

ふだんはつい目の前の業務に追われてしまいがちだけど、
K君に気づかせてもらった僕たちの仕事の価値を忘れては
いけないし、誇りを持ちたいと改めて思いました。」

こんな経験ができたら、仕事の向き合い方
が全く変わりますね！

★自社は、なんのために事業をしているのか？
★お客様に提供している価値は何か？

日常で意識することは少ないけれど、
とても大切なこと。

みなさんの会社では、社員一人ひとりが理解していますか？
また、どのように共有をしていますか？

《まとめ》
気づかぬうちに、自分の仕事も誰かの人生に
大きく影響を及ぼしている、かもしれない！