あっという間に年末ですね!
新卒採用を行っている企業は、内定者に研修をしたり、
来春の受け入れ準備をされていることと思います。
企業側としては、ゆとり世代であろうとなかろうと
いち早く戦力になって欲しい若き素材たち。
彼ら若者たちに「社会人の心得」を教えるとしたら、
どんなことを話しますか?
私はこんなふうに考えています。
学生と社会人では、何が違うかというと、まず
「テストのうけかた」が違う。
学生は、テストを独力で回答しなくてはいけません。
しかし社会人はカンニングしてもいいし、
先輩やお客様に答えを聞いてもいい。
他社の答えをマネしたっていいのです。
仕事では、よりいい答えを、より速く出すことが大事。
そのためには、一人より、大勢の脳みそを
活用した方が有利です。
だから、自分個人の能力を高めるのと同時に、
周囲に協力してもらえるような人間性やコミュ
ニケーション力を鍛える必要があるのです。
もうひとつの違いは、「勉強の位置付け」です。
学生は勉強が本分ですが、社会人にとっての勉強は、
いい仕事をするための手段でしかありません。
新社会人に多いのは、
「知識がないので、もっと本を読んだりして、
勉強します」というセリフ。
しかし、たくさん本を読んでも、知識を身につけても、
仕事ができるようになるかどうかは、別問題です。
時々みかけませんか?すごい読書量を誇り、
勉強会やセミナーにもたくさん足を運んでいるけれど
仕事はできない・・・という人。
そういう人は、勉強=インプットすることが目的に
なっていて、得た知識や情報が、ただ頭の中に入って
いるだけ。
自分の血肉になっていないから、仕事で活用できて
いないのです。
社会人は、インプットしたものを自分なりに
「知恵」や「価値」に編集して、仕事の場面で
「アウトプット」することが求められます。
学生の頃はインプットに偏っていますし、
アウトプットのやり方を学ぶ機会も少ない。
社会人では、意識してアウトプットの機会を増やし
練習を重ねる必要があります。
それがないままに幾ら勉強を重ねても、誰も
褒めてくれないし、意味がないのです。
社会人という未知のステージに、漠然とした不安を
感じている学生は多いです。
彼らの思考回路を、社会人用にアップデートすること
で、スピード感もパフォーマンスも、見違えるように
変わってきますよ!
《まとめ》
学生と社会人の違いを教えることで、
ゆとり世代の成長速度は大きく変わる。