COLUMN

コラム「社長の給料まる見え日記」

2014/12/04

【vol.330】ゆとり世代に伝えたい、社会人の心得

あっという間に年末ですね!
新卒採用を行っている企業は、内定者に研修をしたり、
来春の受け入れ準備をされていることと思います。

企業側としては、ゆとり世代であろうとなかろうと
いち早く戦力になって欲しい若き素材たち。

彼ら若者たちに「社会人の心得」を教えるとしたら、
どんなことを話しますか?

私はこんなふうに考えています。

学生と社会人では、何が違うかというと、まず
「テストのうけかた」が違う。

学生は、テストを独力で回答しなくてはいけません。
しかし社会人はカンニングしてもいいし、
先輩やお客様に答えを聞いてもいい。
他社の答えをマネしたっていいのです。

仕事では、よりいい答えを、より速く出すことが大事。
そのためには、一人より、大勢の脳みそを
活用した方が有利です。

だから、自分個人の能力を高めるのと同時に、
周囲に協力してもらえるような人間性やコミュ
ニケーション力を鍛える必要があるのです。

もうひとつの違いは、「勉強の位置付け」です。
学生は勉強が本分ですが、社会人にとっての勉強は、
いい仕事をするための手段でしかありません。

新社会人に多いのは、
「知識がないので、もっと本を読んだりして、
勉強します」というセリフ。

しかし、たくさん本を読んでも、知識を身につけても、
仕事ができるようになるかどうかは、別問題です。

時々みかけませんか?すごい読書量を誇り、
勉強会やセミナーにもたくさん足を運んでいるけれど
仕事はできない・・・という人。

そういう人は、勉強=インプットすることが目的に
なっていて、得た知識や情報が、ただ頭の中に入って
いるだけ。
自分の血肉になっていないから、仕事で活用できて
いないのです。

社会人は、インプットしたものを自分なりに
「知恵」や「価値」に編集して、仕事の場面で
「アウトプット」することが求められます。

学生の頃はインプットに偏っていますし、
アウトプットのやり方を学ぶ機会も少ない。

社会人では、意識してアウトプットの機会を増やし
練習を重ねる必要があります。
それがないままに幾ら勉強を重ねても、誰も
褒めてくれないし、意味がないのです。

社会人という未知のステージに、漠然とした不安を
感じている学生は多いです。

彼らの思考回路を、社会人用にアップデートすること
で、スピード感もパフォーマンスも、見違えるように
変わってきますよ!

《まとめ》
学生と社会人の違いを教えることで、
ゆとり世代の成長速度は大きく変わる。

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