COLUMN

コラム「社長の給料まる見え日記」

2015/06/04

【vol.355】会社の運命をよくするには?

尊敬する大先輩がいます。
その方は、櫻井 秀勲さん。御歳79+5歳!

これまでに200冊を越える著作を出版!
東京在住ながら、6年前から博多祇園山笠に毎年参加!
2013年はなんと、82歳にして出版社を設立!
という、とんでもないバイタリティの 持ち主なのです。

私は櫻井さんの生き方が大好きなのですが、同時に、毎週届くメルマガの文章がとてもわかりやすく、面白い!
私もコラムを書いている立場としていつも勉強させてもらっています。

先週のメルマガの内容が特にぐっときましたので、ここでご紹介したいと思います。


【櫻井秀勲のメルマガ運命学】2015年5月30日号
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運命がよくなるのは、どっち!?
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このところ菅井敏之さんの『お金が貯まるのは、どっち!?』
という本がとてもよく売れています。
これは住宅ローンを払うなら、繰り上げ返済がトクなのか、
それとも計画通りに返すのがトクなのか――といった、
誰でも必ず迷う問題をたくさん扱ったものです。

これは金銭問題ですが、
運命についても「どっち?」問題があるはずです。
結婚でも、同時に2人の候補者が出ることもあり、
悩むことも少なくありません。

進学する場合、就職するときも、
どちらを選ぶべきか、二者択一に悩む人も多いはずです。
ではそんなとき、うまい方法はあるのでしょうか?

お金の場合もそうですが、決定的解決法があるわけではありません。

運命もそうですが、ただ1つだけたしかなのは
「いまのトクを取るな」という法則でしょう。
「長い目で見てどうなのか?」という1点が大事です。

とてもわかりやすい例でいうと、毎日おいしい食事をしているとします。
ところがそうしていると、必ず栄養過多になって太るか、
何か病気になるか、マイナスを背負ってしまいます。
やはり長い目で見たら、質素な食事をつづけている人のほうが、
病気になりにくいでしょう。

運命をよくするということは、心と体の病気にならないということであり、
かりに富豪になれなくても、楽しい一生が送れることになります。
心を健康にするというのは、明るい気持ちで働けるということであり、
いわばそういう気持ちで働ける仕事や職場をさがせばいいことになります。

もう一度、運命をよくする道を考えてみませんか?

【櫻井語録】
50年どころか、30年間栄えつづける企業は少ない
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「運命をよくするということは、心と体の病気にならないということ」
ぐっときました!

“心を健康に保つ”という点で、自分自身を振り返ると…
これまでの転機では「どちらがより後悔しないか」「困難であったとしても、好きな道かどうか」といった基準で判断をしてきたなあと思います。

ちなみにこれを「“会社”の運命をよくするには」と置き換えるとどうでしょうか?

会社にとっての「体の病気」については私の前職の経験が思い出されます。
前の会社では、社員満足度向上のために、福利厚生を手厚くし、管理職の給料を相当にアップさせたことがありました。

瞬間的にはモチベーションが高まったのですが、その後、慢心が生じ(私も含めて)、組織が機能不全を起こしました…。(最終的には経営破綻に至ります)

会社において「心が健康」=明るい気持ちを保つ。
これは「自社の個性や得意分野を活かせる事業に取り組んでいく」ことがポイントではないでしょうか。

長く会社を続けていれば、いい時も悪い時もあります。
「儲かるかどうか」だけが判断基準の組織よりも、自社の強みを軸として、お客様も社員も「共感」で繋がる組織をつくっていく方が、危機にも強いと思うのです。

自社に共感してくれる社員を集め、働きやすい環境をつくり、力を合わせて得意分野を磨いていく。
そして、自社(あるいは商品)の個性を愛してくれるお客様に、価値を提供し続けていく。

そういう観点で思い浮かぶのは、東京ディズニーリゾートです。
得意分野を磨いて、「社員」と「お客様」をファン化し続ける。

会社の運命を良くしていくとは、そういうことではないかと思いました。


 ※櫻井 秀勲 公式サイト(メルマガ登録もこちらから)
http://www.sakuweb.jp/

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