COLUMN

コラム「社長の給料まる見え日記」

2015/09/10

【vol.368】マッドマックスのために数百万円。

先日、東京は立川市にある映画館でマッドマックスという映画を観てきました。
福岡でも一度見たのですが、わざわざ立川まで行ったのには理由があります。

「極上爆音上映」という映画館のキャッチフレーズです(笑)

マッドマックスのために数百万円のサブウーファーを投資したという、
狂気な映画館、立川シネマシティ。

『気が狂ってる重低音でエンジンと爆発の轟音が響き渡って服から産毛まで全身を震えさせるまさにマッドな体験』
『車が走る度に、席が揺れて振動して体中ずっしり』

SNSで話題沸騰!上記のような投稿を目にして「これは体感したい!!」と。

行ってみると、公開から2ヶ月以上経った平日夜にもかかわらず、なんと満席!

音はですね・・・超凄かったです!!!!
音の“圧力”というものを、始めて感じました。音圧で体が吹っ飛ばされそうになるんです(笑)

立川シネマシティでは、昔から「音響」と「体験」にこだわった企画をしているそうです。
たとえば、マイケルジャクソンの映画「this is it」をライブハウス仕立てで上映したり、
別の映画では、DJブースを設けて、オールスタンディングで上映したり。

もはや映画館じゃないですよね・・(笑)

先日、新聞にこんな記事が出ていました。
――――――――――――――――
モノより「ナマ」でしょ
モノやサービスを貸し借りする生活スタイルが急速に広がっている現代で、消費者はモノは買わずにできるだけシェアし、一度きりの自分の生の体験や人との触れ合いにお金を投じています。
(8月28日 日本経済新聞より)
――――――――――――――――

立川シネマシティに行って感じたのは、不思議な“連帯感”です。
「極爆上映」を体験したくて集まっているという共通点が親近感を生み「共有できる喜び」を味わえたのです。

“映画”というコンテンツは、どこで見ても同じです。
そこに「ここでしか体験できない“ナマ”の価値をどう創るか?」
という発想のもと、一点突破の投資でチャレンジした立川シネマシティ。

シネコンのような大手資本には、逆にマネできないオンリーワンのファンづくり。
(全国各地から、わざわざ足を運ばせるほどの求心力!)
商材を問わず、応用できるのではないでしょうか?!

《まとめ》
自社にとっての「ナマの体験」とは何か?
そこを突き詰めて考えた先に、喜んでお金を払い、勝手に宣伝してくれる顧客が待っている。


※マッドマックス極爆上映
http://cinemacity.co.jp/pdf/madmax.pdf

 

madmax