COLUMN

コラム「社長の給料まる見え日記」

2015/09/24

【vol.370】「しくじり先生」から学ぼう。

最近「しくじり先生」という TV番組にハマってます。

過去に大きな失敗を体験した著名人が “しくじり先生” として登場し、同じ失敗を犯す人たちを増やさないようにとエピソードを “講義” するという内容。

先生(出演者)は例えば…

堀江貴文「世の中なめすぎて逮捕された時代の寵児」
元木大介「ラーメン店を立て続けに潰しちゃった男」
ヒロミ「芸能界から10年間干されちゃった男」
尾木ママ「娘が問題行動を起こしてばかりの男」

と、すごく豪華。
こうした人たちが、こちらがドキドキするくらい、赤裸々に自分の失敗談を明かしていくのです。
番組側が出演オファーをすると、9割は断られるそうですが、当然だと思います(笑)
芸能界のような華やかな場所で、恥を晒す ほど辛いことはないですよね。

この番組は放送文化基金賞で最優秀賞を受賞したり、業界内でも評価が高いそうですが、 私は若手社員向けの教育コンテンツとして、企業で活用できると思いました。

どんな有名人でも、順風満帆ではないこと。しくじっていない人はいない、という話は、失敗することを恐れる最近の若手社員にいいメッセージになると思います。

そして、失敗体験を告白することが、必ずしもその人のイメージダウンにつながらないこと。
失敗から学んだこと、同じ失敗を繰り返して欲しくない、というメッセージを真摯に語るしくじり先生の姿は共感を呼び、好感を抱きます。

若手社員、特に多くのゆとり世代は『自分の弱みや欠点を言ってはダメだ』と思い込んでいます。
しかし、そうしたことを “自己開示” しても、意外と他人は何とも思っていないし、逆に応援してもらえるということを体感できるこの番組。

失敗に対して前向きになれるきっかけをもらえるコンテンツなのです。

さらに言うと、番組を共有するだけでなく、上司が「しくじり先生」として登壇し、部下に過去の失敗体験を講義する機会を設けると、最高です。

例えば私は研修の際に、ウツになったこと、勤めていた会社が破綻したことなどを “しくじりプロフィール” として話しています。
また、社内では「坂東の取扱説明書」をメンバーに渡し、“顔や名前を覚えるのが超苦手” “人見知り” といった特徴や、コンプレックスにまみれた “裏年表” を共有するようにしています。(←ホントです!読んでみたい方はご一報ください:笑)

変化が激しく、過去の成功体験が通用しない時代には、武勇伝より失敗談の方が、学びが大きいでしょう。
ぜひ試してみてください!

《まとめ》
しくじりは、チャレンジした証。
失敗の先にしか成長はない、ということを教えたい。

※しくじり先生
http://www.tv-asahi.co.jp/shikujiri/cast/

 

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