COLUMN

コラム「社長の給料まる見え日記」

2015/10/22

【vol.374】らくらく内定者フォロー。

10月1日に、来春採用予定者への内定が解禁となりました。
が、今年は国内主要企業の半数以上が採用を継続するとの報道もあり(※1)内定辞退のリスクは低くありません。

この時期の内定者フォローといえば、懇親会や、会社に呼んで研修を行ったりするケースが多いです。とても有用な方法なのですが、回数が重なると企業側の負担も大きいし、ネタも尽きがちです。

そこで、手間をかけずに効果を期待できるフォローアップ法について、整理してみました。

★内定者の親御さんと共にフォローする★
まずは一報を入れます。手紙を郵送したり、実家にご挨拶に行かれる企業もあります。
また、入社までのスケジュールを“内定者と共に”お知らせします。
その際、かなり先でも構わないので、新年会や経営方針発表会、全社会議や顧客向けイベントなど、親御さんを招待する機会をつくることをオススメします。先々の予定が決まっていると、歓迎の意の表現にもなりますし、安心感も与えることができます。

★チャレンジを応援してあげる★
たとえば、内定者が行ったことがない国や国内地域への旅行。
あるいは、新しいバイトやインターンシップ、ボランティア活動。
また、やったことがないこと(ウィンタースポーツ、ダイビング)etc.
などについて、10,000円などと金額を決め、手当てを支給してあげるのです。
条件は、実施後に気づき・学びを報告をすること。
支給は報告後にするのがよいと思います。

★自己投資を応援する★
美術館や博物館に行く。研修や勉強会への参加、資格取得。
著名人の講演会への参加。話題の新作映画鑑賞。
ベストセラー本を読む。話題の飲食店での食事etc.

感性や価値観を高めるような投資や、仕事に繋がる勉強について、金銭的に支援するというもの。
選択肢は企業側が提示してあげてもいいと思います。

チャレンジや自己投資は社会人になってもし続けなくてはならないもの。
『学生のうちからそういう習慣を身につけて欲しい。
また、会社はそうしたことを積極的に支援しますよ。』
といったメッセージの発信につながることが、この施策のメリットです。

学生にとっては数千円でも小さい金額ではないので、ありがたいものです。
また“自分の前向きな行動を応援してくれる”という企業姿勢に、感謝や信頼の気持ちが生まれると思います!

《まとめ》
「内定者の成長を応援する」というスタンスでのフォローアップを。

 

※1:日本経済新聞10月2日の記事より

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