COLUMN

コラム「社長の給料まる見え日記」

2016/03/03

【vol.391】福岡ブラックホールに、のみ込まれた私。

先日「アサデス。」というKBC九州朝日放送の番組から取材を受けました。
「福岡に転勤した人が東京に帰りたがらない “福岡ブラックホール” 」という特集です。
収録は3時間位したのに、出番は1分半くらいでしたが・・・(苦笑)

私は11年前、転勤がきっかけで福岡に来ました。縁もゆかりもなかったのですが気に入ってしまい、4年前に福岡で起業し、今に至っています。
色々と質問を受けて話しているうちに、自分が「なぜ、地元の横浜ではなく “福岡” を選んだのか?」について、改めて考えることができました。

「食事が美味しいから」「人がいいから」「山も海も温泉も近いから」etc.
よく言われる魅力は確かにそうなのですが改めて「なぜ?」と問われると、「コレが決め手!」というものは実はないんだなぁと気付かされました。

私は、それらの諸条件を頭で考えて選んだのではなく、とにかく“好きになっちゃったから”選んだのだと。
つまり、恋愛感情みたいな感じです(笑)

好きな異性ができた時に「どこが好きになったの?」と聞かれても答えるのが難しいこと、ありますよね。
条件が合致したから、ではなくて、とにかく惚れちゃう。
「性格がいいから」とか「趣味が合うから」などの理由は “後付け” することはできますが、好き嫌いの感性は、より瞬間的なものです。
私は「損か得か?」というより「好きか嫌いか?」という“感性”を基準にして、福岡を選んだのでした。

もともと私は「好きだ」と思える街で生きていきたいと考えていました。
人間同士、相性が合う合わないがあるように、地域との相性もあるだろうと。
気が合う街の方がエネルギーも湧いてくるし(イメージはドラゴンボールの「元気玉」笑)、覚悟も決まると考えたからです。
私が感じる福岡の特徴。
それは「福岡を好きな人が多い」ことです。

もし東京に住んでいる人に「東京のこと好きですか?」と聞いたとして、何割の人が「はい!」と答えるでしょうか?
福岡での「地元が好き。福岡が好き。」率は異常に高いです(ちなみにソフトバンクホークスファンもほぼ100%!)
「おらが街を好き度」ではおそらく日本一なのではないかと。

「好きで住んでいる人」が多いと、みんな他人じゃないというか、なんとなく “つながり感” のようなものを得られるんですよね。
またそれらが、街のエネルギーというか「空気感」によい影響を与えている気がしています。

企業でたとえると「いやいや働いている・仕方なく勤めている」社員が多い組織と、「好きで働いている・納得して勤めている」社員が多い組織とでは、社風が変わりますよね。そんな感じです。

チームビルディングの観点で言えば、一体感がある方がパフォーマンスも高くなります。

『どこに住み、どんな働き方をするか。どんなライフスタイルを送るのか。それが大事。』
そうした価値観を持つ “世界中” の人に対して、もし福岡が “ブラックホール” となりえたなら、この街はとてつもないポテンシャルを発揮するのではないか?!
そう考えると、とてもワクワクするのです。

《まとめ》
住む場所も、会社も、“損得” ではなく “好き嫌い” で選ぶ人が増えている。
あなたは、何を、どう選択しますか?

 

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