COLUMN

コラム「社長の給料まる見え日記」

2016/03/17

【vol.393】“見極め”より大切なこと

3月に入って新卒採用が本格的にスタートしました。
求人倍率がリーマンショック以前の水準に戻り、企業の人材獲得競争は激しさを増しています。

このことは新卒採用に限ったことではなく、中途採用も、パート採用も同様です。
そんな今年の採用活動のポイントは何でしょうか?

私は「見極めより、口説き」をオススメします。

「面接で見極める方法を教えて欲しい」とよく聞かれますが、心配しなくても大丈夫です。

本当に優秀な人材は、誰が見てもわかるくらい、第一印象から違います。
複数の応募者を並べて比較してみると、よりわかりやすいはずです。

たとえば・・・
もし一般人の中に錦織圭くんが混ざっていたら、(テニスをしていなくても)目立ちますよね?!
そんな感じです。

「どの人が優秀かわからない」というのは、“見極め力がない”のではなく、“本当に欲しい人材が応募してきていない”のかもしれません。

今年のキーワードは「口説き」です。

競争が激化している昨今、あなたが欲しいと思った人材は、同時に何社からもオファーが来ています。つまりモテモテな人です。

そんな人材に対して、あなたの会社の面接官は「採用してあげる」「面接してあげる」という態度になっていませんか?

「面接してあげる」という姿勢はたとえば・・・

私が真木よう子と会って「付き合ってやってもいいぜ?!」と偉そうに言っているようなものです。相手からしたら「は?何様?」という感じですよね(笑)

しかし実際には、私が見てきた実に多くの面接官が、この姿勢になっています。

会社の企業力を高めていくということは、今まで社内にはいなかったようなレベルの高い人材を獲得していく、ということ。
つまり採用活動とは、常にムリ目な人材、自分より優秀な人材にアタックしていく、ということでもあるのです。

そうかといって、媚びたり、拝み倒して入社してもらうというわけではありません。
無理やり腕を引っ張って入社させても、その後のマネジメントが難しくなりますから。

胸襟を開いて、他社と比較した上での自社の強み・弱みを誠実に伝える。
そして相手に“正確に選んで”もらう。それが重要なのです。

優秀な人材が全員、超有名企業や大手企業に入りたいと思っているわけではありません。
企業姿勢に惹かれる人もいれば、あえて小さい会社に飛び込み、早く成長したいという人もいる。
「何社も内定をもらいましたが、御社に入りたいんです!」という人は、必ず現れます。

三国志の劉備玄徳のように、あなたの会社にとっての “諸葛孔明” を探し、口説きましょう!

《まとめ》
「見抜いてやろう」というあなたの気持ちは、応募者に見抜かれている。

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