COLUMN

コラム「社長の給料まる見え日記」

2016/05/27

【vol.402】趣味のダイビングを、全く関係ない仕事に活かすには?

Q.何のために働いていますか?
Q.なぜ、今の会社で働いているのですか?

そう聞かれたら、どう答えますか?

私は最近、就職すること自体が目的になっている学生とよく会います。
どんな理由であろうと、覚悟を決めて仕事に注力できるならば構いません。

しかし高度成長期のように、とにかく仕事を頑張りさえすれば、
給料が上がり出世するご時勢ではありません。
また、シャープや三菱自動車をみればわかるように、
大企業に入ったからといって一生安泰なわけでもありません。

その一方で、生活はより豊かに、より低コストになり、たくさん稼がなくても当面は困りません。

とりあえず就職し、とりあえず目の前の仕事をしている。
「やりたいことが分からないので」「辞める理由がないから」今の会社にいる。
そんな若手が増えていると感じています。

「なんとなく働いている社員に、もっとパフォーマンスを発揮して欲しい」
「ふらっと辞める人を減らし、定着率を上げたい」

そのためには、どうすればいいでしょうか?

たくさんの方法があると思いますが、「人生業」というアプローチはいかがでしょうか?

人にはそれぞれ得意なこと= “生まれ持った役割” があります。
場を和ませる役割。人の相談に乗る役割。人と人を繋げる役割 etc.
お金を稼ぐための「職業」に対して、これらを「人生業」と呼んでいます。

仕事とは本来、自分の得意なことで人の役に立つこと。
「職業」と「人生業」が合わさったとき、真の意味での仕事が成立するのではないでしょうか?

先日、弊社の新人オオヒラと、彼女の「人生業」について考えました。
オオヒラの趣味はダイビング。
このGWも一人で沖縄にいったほどの大のダイビング好き。
ですが、弊社の仕事とダイビングは、全く関連がありません。
慣れない業務の数々。朝早くの出勤。なかなかにしんどそうです。

そんな彼女でも、自分の得意なダイビングの一部が仕事に活かせないか?
そういう視点で「人生業」を考えたところ・・・

彼女には探究心が強く、本質を探っていきたいという志向があります。
また、躊躇なく興味がある人の心に踏み込んでいける特徴があります。

そうした彼女の得意なことを、どう生かすか考えて名付けた「人生業」が
「人の心にダイビング屋」です(笑)

(笑)と書きましたが、大真面目ですよ!

取引先の経営者や若手社員、接点のある学生などにどんどん「ダイブ」していこう。
突っ込んで聞いていこう。というコンセプトです。

弊社では相手の想いや課題をお聞きするのが重要な仕事。
自分の好きなダイビングと関連付けて意識することで、
より前向きに相手に踏み込んでいく動機付けになれば、と考えました。

 

《まとめ》
「好きなことを仕事にする」のは難しいが、
「得意なことで今の仕事で役に立つ」ことはできる。

 

IMG_6044