COLUMN

コラム「社長の給料まる見え日記」

2017/01/26

【vol.433】箱根駅伝3連覇!青学駅伝チームを率いる原晋監督に学ぶチームビルディング

「サンキュー大作戦」で、箱根駅伝3連覇!大学駅伝3冠!
メディアでもたびたび取り上げられ、今もっともアツいリーダーのひとりである、青山学院大学の原晋監督。
その講演を聴く機会に恵まれました!

会社員経験もある原晋さんの話は大変わかりやすく、組織づくりの参考になることがたくさんありました。
私が特に面白いと思ったポイントは2つです。

1.「その業界の核となる部分」を見つけ出し、徹底させる。

長距離走の場合の“核”は「規則正しい生活」
いくらハードなトレーニングをしても、食事がまともでなくてはダメ。
夜遊びしてもダメ。
青山学院大学の場合は、夜10時に寝て朝5時半から練習開始。
三食をしっかり食べる、という生活を徹底して教え込んだそうです。

これは青学競争部にとっての「核」なので、それをそのまま自分の会社や環境に当てはめることはできませんが・・・
自社にとって何が成長の「核」になるのか?
それを見つけ出すことこそ、リーダーの仕事ですね。

2.組織づくりのステップについて

青学の場合、現在のチーム(組織)の成長段階は、4段階中の4まで到達しているそうです。
“4段階目”とは・・・
選手たちが自分たちで考え、話し合って問題解決を行う。
監督は“支援する立場”をとり、通常はほとんど口を出さない、といったレベルを指します。

しかし、ここまで来るには10数年かかりました。
ステップ1では、トップダウンの上意下達。
しつけを徹底して教える“ティーチング型”からのスタートだったそうです。

自分のチームが、どのレベルにあるのかを把握し、現状にあったリーダーシップを発揮する。
これもリーダーがしなくてはならないタスクですね。

終了後、一緒に講演を聴きにいったメンバーが原晋監督に質問をしました。
「個性豊かなメンバーをコントロールするのは大変ではないですか?」
原晋監督の回答が、興味深かったです。
「個性豊かな人は大好きです。
しかし“根性悪”はダメです。これは直せないので、そもそも採用しないようにしています。
根性悪かどうかは、親を見るとわかるんですよね。」と。

根性悪とは“性根の悪さ”だと、私は解釈しましたが、個性との境目を、どう見極めるか?
これも、リーダーの大事なミッションだと感じました。

《まとめ》
リーダーの仕事とは、チーム強化の要諦の発見。チームのレベルの把握。
そして、教育できない人を採用時に見極めること。