COLUMN

コラム「社長の給料まる見え日記」

2017/02/09

【vol.435】鬼上司は厳禁?!「ほめられ世代」どう対応する?

先日、クローズアップ現代+で「怖い鬼は厳禁!“ほめられ世代”どう叱る?」という特集が放映されていました。

入社2年目までの若手社員に対する調査によると、叱られるとやる気を失う人の割合は6割にのぼったそうです。
若者の“怖い鬼”への拒否感が、かつてないほどに高まっている中で、「ほめちぎる自動車教習所」や「褒め方を学べる研修」が人気だと取り上げられていました。

面白い内容だったので、リーダーの方は是非アーカイブなどでチェックしてください。
ですが、これをみて褒め方を学んで欲しいわけではありません。

ポイントは「これからのリーダーには、付け焼き刃ではないスキルアップが求められている」ということです。

“叱られてやる気を失う人”の割合が“昔に比べて増えている”とは、私は思いません。
私も叱られるのは嫌ですし、テンションも下がります。
昔との違いがあるとすれば、それは
「叱る大人が減っているから、幼い頃から叱られる経験が少ない」
「叱られても頑張るだけのメリットがない」
という2点だと考えています。

1990年ごろまでは「豊かになろう」という共通の目標がありました。
怒鳴られても蹴飛ばされても休みがなくても、頑張れば出世でき、給料が増え、豊かな生活をゲットできていました。
それが信じられたから、ガマンできたのです。

そうして手に入れた豊かさ、便利さを享受しつつ、高いレベルでの停滞が続いている現代。
叱られてまで頑張らなくちゃいけない理由が、ないのです。

となるとリーダーは、今まで通り、ただ仕事に打ち込んでいるだけではダメ。
“褒め方”“叱り方”というレベルではなく、「人の動かし方」について、きちんと勉強しなくてはならないのです。

タイミングがいいことに、最近「働き方改革」が取りざたされています。
これはチャンス!
減った残業時間を勉強にあて、リーダーとしてスキルアップしましょう!

《まとめ》
若い人ほど多様化している。
「褒められ世代」「ゆとり世代」というラフなくくりを取り除くことが、勉強の第一歩。

※クローズアップ現代+「怖い鬼は厳禁!?“ほめられ世代”どう叱る?」(1月31日放映)
https://www.nhk.or.jp/gendai/articles/3926/1.html