COLUMN

コラム「社長の給料まる見え日記」

2017/02/23

【vol.437】デンマーク発プレーパークに学ぶチャレンジの引き出し方

先日、北海道に行った時のこと。
札幌在住の友人が、子供たちにおすすめの“雪遊び場”があると教えてくれました。
行ってみると、閉校になった小学校の校庭が「プレーパーク」として一般解放されており、雪山や滑り台、トンネルなどが一面にどっさり!
子供たちは狂喜して遊びまくっていました(笑)

プレーパークは、札幌市の補助事業としてNPO法人が運営しているのですが、面白いと思ったのはそのコンセプトです。
「子供が自分の責任で自由に遊ぶ場」と位置づけ、
「子供のやりたいという気持ちを大切にして、禁止事項をなるべく少なくしています」という記載が。

たしかに、私が子供の頃と比べて、学校での決まり事や禁止事項はとても増えている印象です。
それだけに上記の文言は新鮮に感じました。

調べてみると、“プレーパーク”とは1940年代にデンマークでつくられた廃材遊び場がルーツとのこと。

また「プレーワーカー」と呼ばれる人の役割にも規定が。
「プレーワーカーの仕事は、子どもが自由に遊べる場をつくること。
加えて、子どもの遊びを止めようとする大人に子どもの気持ちを代弁したり、遊びの大切さを伝える役割も担っています。」

このプレワーカーの役割は、企業のリーダーにも必要ではないでしょうか。

つまり、“部下のチャレンジ”を止めようとする大人に、“部下”の気持ちを代弁したり、“チャレンジ”の大切さを伝える役割です。

子供の世界だけなく、企業においても決まり事や制約が増えている中で、社員の自由な発想やチャレンジを促す役割は重要度を増していると思います。

《まとめ》
部下が社内で感じている“閉塞感”は、私たちの想像以上に強いかもしれない。
チャレンジ精神の低さを嘆く前に、引き出し方を再考してみよう。