COLUMN

コラム「社長の給料まる見え日記」

2017/03/02

【vol.438】優秀な若者が、東京よりバンコクを選ぶ理由。

先日、バンコクに行ってきました。
想像していた以上に魅力的な都市でした!
感じたことを3つにまとめてみました。

1.住みやすさ
これは福岡にも共通していると感じた魅力です。
・都市機能がコンパクトに集約されている。
・生活コストが安い。
・食べ物が美味しく、多彩な食文化を楽しめる。

2.多様さ
タイは貧富の差が激しく、上流・中流・下流とが目に見えるカタチで混在していています。
たとえばバンコクには高層ビルがたくさんあるのですが、屋上にはたいてい超高級なルーフトップバーがあります。
またビールが1000円以上、ハンバーガー1500円など高単価なメニューを、東京でも見かけないようなクールな内装の店で出しているところがいくつもあります。
そういう店に現地の20代の若者がごったがえしています。驚きでした。
外国人も多く、人種と所得層の幅の広さが、“多様性”という魅力につながっていました。

3.日系企業の多さ。
日系企業が10000社以上進出しており、そこに特化してもビジネスが成り立つだけのマーケットがあります。
もちろん、人口820万人のアジア有数の大都市でもあるので、どローカルに攻めてもよい。
また、世界一外国人旅行者が訪れる街なので(※)、外国人をターゲットにするという手もあります。

東京(日本)と比較してみると、バンコクは道路はガタガタだし、キレイでも安全でもありません。
しかし、都市を人でたとえてみると・・・
能力が高くて安心安全な人より、長所も弱点もあるギャップの大きな人、多様な一面を持っている人の方が魅力的に感じたりはしませんか?!
(学校でちょいワルな男子がモテるのと同じ理屈?!笑)

安心。だけど面白味に欠ける。
完成度は高い。けれど自由度は少ない。
それが、現在の東京(日本)の特徴なのだろうと、バンコクに行って感じました。

現地ではたくさんの日本人に会いました。
タイ国内業界No.1企業の経営者、移住を希望して転職した女性、ITベンチャーを立ち上げた起業家 etc.

バンコクに行く前、私は「なぜ、あえてバンコク(なんぞ)を選んだのだろう?」という疑問を抱いていました。
でも、それは愚問でした。

バンコクは、東京や福岡よりも魅力が上回っている!
このままだと、チャレンジしたい優秀な若者から、日本は見捨てられてしまう!
おおげさではなく、心底危機感を覚えました。

《まとめ》
チャレンジしたいという人材に、どう選ばれるのか。
世界との距離が縮まる中で、企業も、自分自身も、俯瞰的に自らの魅力を見つめ直す必要がある。

※Mastercard 調査「2016年度世界渡航先ランキング」
http://newsroom.mastercard.com/asia-pacific/ja/press-releases/newsroom-160923/