COLUMN

コラム「社長の給料まる見え日記」

2017/04/06

【vol.443】てるみくらぶの内定者は、ツイていないのか?

経営破綻した旅行会社“てるみくらぶ”で、入社予定だった58名の内定が取り消しとなり話題になりました。
また、そんな彼らに救済の手を差し伸べる企業が多数現れたことも、ニュースで大きく取り上げられています。

「社員80人なのに内定者50人入れるとかありえねえ」
「すでに地方から東京に引っ越してきて、家賃を払えない可能性がある人もいる。さすがにかわいそうすぎる 」

といったコメントが出ていますが・・・
実は私が新卒で入社した会社は、社員15名に対し新卒新入社員が13人もいました・・・汗

「何も悪くないのにこんなことに巻き込まれて、なんてツイていないんだろう・・・」
と思っている人もいるかもしれませんが、私は内定者たちには同情していません。
なぜなら「超ラッキーじゃん!」と思うからです。

まだ何の仕事もしていないのに「破綻した話題の企業に就職予定だった」というだけで“採用したい!”と言ってくれる企業が存在する。
つまり自分の“市場価値”が上がっているからです。

しばらくの間は「“てるみくらぶ”プレミア」が使えますから、大半の企業が面接をしてくれることでしょう。
ですが、声がかかった企業に「これも何かのご縁♪」と気軽に入社するのは、あまりオススメとは思えません。

私だったら、取り消された内定をなんとかしようと慌てて転職せず、逆に“今がチャンス!”と思い、時間をかけてきちんと就職先を考えます。

「次は、どういう基準で就職先を選ぶべきか?」と。

企業側が気にするとすれば、破綻した企業を選んでいたという「運の悪さ」「目利きの甘さ」です。

なぜ、てるみくらぶを選んだのか?
今回の一件を、次にどう生かすのか?

そういう視点で就職を見つめ直すことができる人、自分の判断軸を持って応募してくれる人こそ、企業が求める人材なのです。

自分の身に起こることをなかったことにはできない。
どう捉えて次に生かすかが、大事なのです。
《まとめ》
あらゆる機会を自分の成長に繋げられる人材になろう。