COLUMN

コラム「社長の給料まる見え日記」

2019/02/07

【vol.528】手放す経営 導入Q&A(社員編)

手放す経営について、さまざまな質問をいただくので、社員の方向けのQ&Aとしてまとめてみました。

★Q1.手放す経営って、何?

国内外にチラホラと誕生しつつある、“新しい経営スタイル”や“次世代型の組織”の総称です。
詳しくはこちら

コンセプトは
「社員ひとりひとりの主体性が発揮されるように、常識にとらわれずに、組織づくりをしていこう」
です。

★Q2.役職が、取り上げられちゃうんですか?

必ずしもそういう訳ではありません(笑)
ただ、課長や部長、社長といった役職者に集中している権限を分散していこう。
社員一人ひとりが意思決定できる環境をつくっていこう。
という発想でいます。

人は、指示命令されたり、管理されたりするのが好きな人は少ない。
自分で選んだり、決めたりできることが、やりがいや主体性につながると考えています。
ですから、「管理」はできるだけ減らし、「権限」も分散させたいのです。

★Q3.社員は“手放される”対象なんでしょうか?

もちろん、違います。
手放すというのは“雇用”のことではありません。
“働き方に対する考え方”です。
「正社員の方が、派遣やパートより上」
「社員は週5日、フルタイム出勤」
「毎日決まった時間に出社」
といった、画一的な“働き方”に、違和感を感じている人が多いならば、必要に応じて改善していこうということです。

「週4日勤務」
「出社時間を自由にする」
「他の会社でもかけもちで働く」
といった働き方を許容することで、仕事しやすい環境が出来、パフォーマンスが上がるならば、
そうした方がいいですよね。

これから、育児や介護をするためにフルタイム勤務できる社員は3割しかいなくなると言われています。
“正社員”だけで会社を成り立たせるのは限界がきているということも「手放す経営」誕生の背景にあります。

★Q4.手放すスタイルの組織に、向き不向きはありますか?

「主体性」「チームワーク」を発揮できる環境をつくっていくことがテーマなので、
■もっと仕事にやりがいを見出したい
■成長したい、チャレンジしたい
■仕事を任されたい
■チームで仕事がしたい
■自分らしさを追求していきたい
という人は、さらに輝いていけるでしょう。

一方で、
■上司の指示どおりに仕事をしたい
■仕事にやりがいは求めない
■変化よりも安定を求めたい
■出世して、権力を持ちたい
■会社にも同僚にも興味は薄い

という人には、居心地が悪いかもしれません。

これはどちらがいいというより、価値観の問題です。
自分に合った組織を選べばいいのです。

いま、会社で働く時には、会社に自分を合わせることが求められます。

朝が弱くても、皆と同じ時間に出社しなければいけない。
不得意な仕事でも、やらなければいけない。
仕事ができない上司の言うことを聞かなければいけない。

個別の事情よりも会社都合が、優先しているわけです。

「会社員である以上、会社を優先するのは当然のことだ」
これが今までの常識でした。

でも、本当にそうでしょうか?

もっと自由で、フレキシブルで、各々が自主的に判断しながら、1人ではできないミッションを成し遂げていくチーム。
それが、組織の理想のカタチではないか?
そう考えて、実践していく組織づくりの取り組みが、手放す経営なのです。

自分が、同僚が、明日も行きたいと思える組織づくり。
ぜひ、一緒に探求していきましょう。