COLUMN

コラム「社長の給料まる見え日記」

2016/04/14

【vol.397】自宅にお泊まりインターンシップ

このコラムの後書きでもチラと紹介した「社長の自宅にお泊まりインターンシップ」。
週末に2人の女子学生を迎えて決行しました!(※1)

弊社に一週間インターンシップで来ていた学生たちに「面白い就業体験の企画」という課題を出したところ、発案してくれた中で最もユニークだったアイデアです。

本人達も、まさか実行されるとは思っていなかった様子。
「よし、やってみよう!」と私が決めた時は目が点になっていましたが(笑)
大分と北九州からわざわざ来てくれました。

学生にも家族にも、負担が大きく、度胸も要するこの企画。
それでも、やるメリットはあるのか?
自分なりに総括してみました。

★私自身にとって★
仕事柄、若い人と接する機会は多いほうですが、今回得られた気づきは、普段感じるそれとは別物でした。なんというか・・・相手の“心の扉”の開き方が、違うのです。
自宅に招くという行為は「プライベートも何もかもオープンに“自己開示”しますよ」というメッセージになるのでしょうね。ある学生は「今まで誰にも話したことがない」という悩みを、涙ながらに話してくれました。
店での飲み会や、社内の会議室ではそこまで深いやりとりにはならなかったと思います。普通のコミュニケーションでは知りえない、若者の本音や価値観から、多くの学びを得ました。

★家族にとって★
小学5年生の娘は「大人の話を聞くのが楽しい」と一緒に夜中まで起きていました。
また、食事の準備などをインターン生と一緒にする中で、友達とは違う人間関係の面白さに触れていた様子でした。
そして、このイベントが、親にとっては仕事の一部だという事実も、今後の彼らの職業観形成にいい影響を与えうるのではないか。そんな予感がしています。

★学生にとって★
「お泊まりインターンシップ」は、“仕事の体験” ではありません。しかし “社会人の準備” は、より出来るのではないかと感じました。
それは「仕事」ではなく、社会人の「ライフスタイル」や「仕事観」「人生観」を垣間見ることで
「どう生きたいのか?どう働きたいのか?」という考えを整理するための材料を増やせるからです。

ちなみに「ライフスタイル」という点については、幾つか企画を考えました。
妻はワインに詳しく、またコーヒーが好きなので、それらの飲み比べ大会を開催。
スタッフのソエジマは、カレー好きを活かして学生達と本格的なスリランカカレーづくりを。
パン作りに凝っている娘は、朝食用に手作りのパンをふるまってくれました。
映画好きな私は、スピーカーを変えて聴き比べをしたり、こだわりのソファ(※2)への想いを語ったりしました。

学生は、就職することがゴールになりがちです。
けれど「その先にはもっと面白い未来が待ってるんだよ!」と伝えたかったのです。

 

《まとめ》
こちらがオープンにしたぶんだけ、相手も心を開いてくれる。

 

※1:vol.393 ~ “見極め” より大切なこと~
※2:vol.390 ~新しい家族が増えました!~

 

FullSizeRender